沖縄の泡盛を、ひとつの古酒へ

泡盛界のオール沖縄
酒造協同組合を訪ねます。

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泡盛の未来を託した共同の蔵

沖縄県酒造協同組合は1976年、 県内の泡盛酒造所が力を合わせて設立されました。

その大きな目的のひとつが、 沖縄の財産ともいえる「古酒」を育て、守っていくこと。 それぞれの蔵だけでは難しい長期貯蔵を共同で行い、 泡盛の価値をさらに高めていこうという取り組みでした。

県内各地の蔵から集められた泡盛は、 那覇の地で長い眠りにつきます。 そして年月を重ねた原酒を選び、組み合わせることで、 一つの蔵だけでは生み出せない味わいへと育てられていきます。

酒造所の垣根を越えて古酒を育てる。 沖縄県酒造協同組合は、 まさに沖縄の泡盛文化を共同で未来へつなぐために生まれた場所です。

沖縄の泡盛が集う場所

沖縄県酒造協同組合の特徴は、 自ら一つの原酒を造る一般的な酒造所とは異なり、 県内の蔵元から選ばれた泡盛を集め、 貯蔵・熟成・ブレンドして商品を生み出しています。

貯蔵庫には数多くの原酒が眠り、 それぞれがゆっくりと時間を重ねています。 年数だけでなく、原酒それぞれの個性を見極めながらブレンドし、 一つの泡盛として仕上げていく。それが南風や海乃邦です。 組合では「造る」というより「育てる」という言葉がしっくりきます。

代表銘柄「海乃邦」は、 そんな共同貯蔵と熟成の思想を象徴する泡盛です。 一つの酒造所の個性ではなく、 琉球泡盛そのものが持つ可能性を、 世界に向けて発信しているように感じます。

MoodToyo's Stocks

現在販売されている泡盛だけでなく、 MoodToyoで長く保管してきた瓶や、 時間を重ねた泡盛もご紹介します。

南風 30%(一般酒)

南風 30%(一般酒)【販売中】

瓶詰時期:随時入れ替え

11人のブレンダーによる全酒造所の泡盛をブレンドしたもの。香りも味わいも深い。

南風 43度 (古酒)

南風 43度 (古酒)【販売中】

瓶詰時期:随時入れ替え

泡盛らしい麹の香りも深く、味わいもしっかり。

南風 43度 (荒濾過)

南風 荒濾過 43度【熟成中】

瓶詰時期:2018.2.06

海乃邦 43度 (古酒)

海乃邦 43度 (古酒)【熟成中】

瓶詰時期:2009.12.1

1987年の海邦国体を記念して発売された「海乃邦(43度 10年貯蔵)」ブランド。版画家・名嘉睦稔 氏によるラベル。大航海時代の「進貢船」物語に想いを馳せさせてくれます。(なんか首里城でも見たような気がする...)こちらは安心のビン熟成。1999年製

海乃邦 43度 (古酒)

海乃邦 43度 (古酒)【熟成中】

瓶詰時期:日付なし

この陶器の質感が好きですが、これは贈答用のパッケージ。貯蔵用には向かないとこのボトルを手にする度に思います。「あれ?少し軽くなった?」昨日もそう思いました。2004年6月以前のものですが、ゆっくり、着実に、天使が飲んでいる。いや、「くすねて」いる。組合はもともと現在の古酒基準で発売されていので中身は1994年以前のもの。なくなる前に開けるか?勿体ない!やっぱり戻す。そんな繰り返しで古酒は歳を重ねていきます。「日付違いの同商品で開封したものもございます。」

海乃邦 43度 (古酒)

海乃邦 43度 (15年古酒)【熟成中】

瓶詰時期:2013.2.18

父の日のプレゼントに贈ったが、飲まずに誰かにあげてしまったという悲しい思い出のお酒(※ウチだけです)。40年ほど前になるが沖縄で甕の泡盛を試飲した父親が「こりゃぁ飲めね〜な」と失言を漏らした記憶が蘇る。おかげであの日の空の色まで思い出してしまった。「お酒が好き≠泡盛も飲める」ではないのでご注意を。

南風 43度

南風 43度 【熟成中】

瓶詰時期:-----

東洋の前身の酒屋の時代に初めて仕入れた「泡盛第1号」が、この南風。東北震災以前は2本残ってましたが、1本は袋に入ったまま割れました。袋から突き出た割れた壜が痛々しいです(うちでは泡盛をはじめ80本以上の酒が床に還りました 泣)。
帳簿の記録では1997.7.31の仕入れ。古酒シールは貼られてないので製造年月は不明ですが、当店の短い泡盛史を語る上では欠かせない震災を生き延びた重鎮級の1本です。

店主の記録

沖縄県酒造協同組合は、県内全ての酒造所が出資して生まれた組織です。酒造所から原酒を買い取り、現金化することで経営を支える組合。しかし同時に「海乃邦」や「南風」というブランドも、原酒を醸す酒造所あってこそ生まれます。組合が泡盛と酒造所を支える一方で、酒造所もまた組合を支えています。この共生の素晴らしい関係の中で、実は一番の恩恵を受けているのは、飲み手となる私たちに他なりません。もし組合がなかったら、すべての酒造所の銘柄をブレンドしようという贅沢な発想さえ、生まれなかったのですから。