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日本最古の蒸留酒...泡盛

海のシルクロードを渡った蒸留文化は、やがて琉球で泡盛という唯一無二の酒へと育まれました。

泡盛とは

沖縄が育んだ島の蒸留酒

諸説ありますが、15世紀頃にシャム王国(現在のタイ)で造られていた蒸留酒「ラオロン」など、蒸留器、技術、南蛮甕(なんばんがめ)などの道具、そして原料となる「タイ米」(インディカ米)が伝えられたとされています。

琉球では「タイ米」に高温多湿な風土でも雑菌の繁殖を抑え安定した酒造りを可能にする「黒麹菌」を使うことで、「泡盛」という独自の蒸留酒が誕生しました。さらに泡盛を熟成させ古酒を育むという文化まで発展し、琉球王朝の管理のもとで確立していきました。

なぜ泡盛はタイ米なのか?

沖縄のお酒なのに、なぜタイ米?

その答えは、約600年前の琉球王国にあります。
当時の琉球は、日本、中国、朝鮮だけでなく、シャム王国(現在のタイ)をはじめとする東南アジア諸国と盛んに交易を行っていました。 現在でも泡盛にタイ米が使われているのは、単に原料として適しているからだけではありません。 600年以上前から受け継がれてきた泡盛本来の製法を守り続けているからなのです。

では、その蒸留酒文化は、いったいどこからタイへ伝わってきたのでしょうか。

蒸留酒はどこで生まれたのか?

香りを求めた人類、やがて酒にたどり着く

実は私たちが親しんでいる泡盛や焼酎、ラム、ウイスキー、ブランデー、花酒、白酒、茅台酒... これらは「蒸留」という工程の産物です。古くは紀元前数千年の古代メソポタミアやエジプトで、植物から香りや薬効成分を取り出すための技術として始まったと、現在の研究では考えられています。

その後、古代ギリシャ、イスラム世界へと受け継がれ、アランビックと呼ばれる蒸留器が完成し、世界各地では酒造りに応用されるほど発展しました。

こうして海を渡ってきた蒸留文化は、商人や航海者たちと共にインドでアラックを造り、東南アジアでは米を使った蒸留酒が誕生させます。そしていよいよ琉球王国へとまだ旅は続きます。

つづいて蒸留技術がどうやって海のシルクロードを渡り、シャム王国、そして琉球へと伝わったのかという話へ

海のシルクロードを旅した蒸留酒

長い航路の果ての島、琉球

古代文明で育まれた蒸留技術は、西アジアからインド、そして東南アジアへと広がっていきました。 当時の海にも、シルクロードと呼ばれる交易網が築かれ、香辛料や陶磁器、織物だけでなく、人々の知識や技術、文化も船に乗って運ばれていました。

15世紀頃、琉球王国は東南アジア諸国との交易を盛んに行い、とりわけシャム王国(現在のタイ)とは深い交流を築いてたと言われております。

甕の中にも3年?

沖縄の人々が大切にしてきた「時間」

それは、一分一秒という長さではありません。

家族や仲間と語り、歌い、笑いながら杯を酌み交わした、 かけがえのない時間。その積み重ねを大切にする文化を意味します。

琉球王朝時代から「仕次ぎ」という手法で大切に受け継がれ、3年の月日を重ねた泡盛は、 古酒(クースー)と呼ばれ円熟した味わいと芳醇な香りを纏った格上のお酒と昇華します。

古酒の蓋を開けるということは、眠っていた時間を解き放つことなのかもしれません。
そして 甕や壜の中で静かに熟成していた年月は、盃へと注がれ、人と人が語り合う時間へと姿を変えていく...

そして、その新しい時間もまた、いつか誰かの思い出となり、泡盛の文化へと受け継がれる。

そう考えるとただ酔うためのお酒にしてしまっては少し切ないですね。飲むのは一瞬ですから。

人々が過ごした時間の価値を教えてくれる、島の宝「泡盛」。

その魅力を、一人でも多くの方に伝えたい。そんな想いで、私は泡盛と暮らしています。

次いでは、さらに泡盛の魅力を深める「熟成」についてのお話です。

古酒(クースー)の魅力

飲んだ分だけ若い酒から次ぎ足す「仕次ぎ」という知恵

古酒は一体何年まで飲めるのか?  寿命はあるのか?

沖縄では次の世代へ受け継いでいくためにどうやって古酒を育てているのでしょうか???

泡盛の仕次ぎ図解

一例として上の図では4本の甕(かめ)を用意しました。
今日はめでたい日なので一番熟成している15年古酒をお祝いに1杯飲むとしましょう...
でも嘉例(カリー)にかこつけ、日々美味しい15年ばかり飲んでいたらあっという間に空になりますから
飲んだ分を補うために、次に若い10年古酒から1杯分を15年に継ぎ足します。
次は10年古酒に5年古酒を足し、5年古酒にはさらに若い泡盛を足すというこの一連の手法を「仕次ぎ」と呼びます。
これは用意した甕を健全に育むための沖縄が生んだ素晴らしい知恵です。

一説によると、熟成した古酒は自身の持つ力が弱ってくるので、若い力(酒)を補うことでその生命力が活性化されると言います。 (なんだか人間のようですね)そのためこの仕次ぎを繰り返し、自らを長寿化させているような感覚です。

琉球王朝はこの古酒文化を大変珍重してきました。製造から熟成まで厳重な管理下に置かれ国の宝の一つとして扱われていたようです。

でも実は、泡盛の熟成は甕に限った話ではないのです。

この続きは機会があればカウンターでお話ししましょう...

泡盛との出逢い

なぜ、鹿沼で泡盛なのか。

Mood Toyoでは、泡盛を「特別な人だけが飲むお酒」ではなく、 もっと身近に楽しめる島のお酒として紹介しています。

泡盛を初めて飲む方にも、 香りや味の好みを伺いながら、 その方に合った銘柄をご案内しています。

よく聞かれるのが「泡盛だから強いんでしょ?」

このパワーワードにいつもグッときます(笑)

そのため、店では「何度くらいなら大丈夫ですか?」と尋ねることが多いですが

オンザロック、水割り、ハイボール...味わい以前に「どれくらいの度数なら親しみやすいのか」は人それぞれですから。無理せず普段の飲み方をお伝えくださいね。

さて、本題に。 なぜ、鹿沼で泡盛なのか。 答えは、案外単純です。

ただ、うまかったから。

泡盛初心者の方へ

「泡盛はちょっと強そう」
「種類が多すぎて、どれを選べばいいかわからない」

そんな方も、どうぞ気軽にお楽しみください。

泡盛には、すっきり軽やかなもの、香りの穏やかなもの、
しっかりとしたコクのあるもの、長い年月を重ねた古酒まで、
銘柄によってさまざまな個性があります。

お好みを伺いながら、その日の一杯をご案内します。
まずは料理と一緒に、気になる泡盛から試してみてください。

MoodToyoおすすめ 泡盛 × 料理

ハラミ × 甕熟成の古酒

コクのある旨味とスパイシーな味付けのハラミ。

爽やかな泡盛で脂をすっきりと流す合わせ方もありますが、
ここではあえて、しっかりとした味わいの古酒を。

甕熟成ならではの土を思わせる香りと、
年月を重ねた古酒の風格を重ねることで、
肉の旨味と香辛料の余韻がさらに膨らみます。

口の中をリセットするのではなく、
旨味に旨味を、余韻に余韻を重ねる。

そんな相乗効果を楽しんでいただきたい組み合わせです。

生春巻き × 穏やかな泡盛の水割り

泡盛は、古酒だけが最高というわけではありません。

まだ熟成を重ねていない一般酒にも、
その若々しさや素直な味わいならではの楽しみがあります。

そんな泡盛を水割りにして、角の立たない穏やかな口当たりに。
ムード東洋の生春巻きに添えたクリーミーなソースと合わせると、
泡盛のやわらかな味わいが料理にそっと寄り添います。

強い個性をぶつけ合うのではなく、
料理と泡盛、互いのやさしさを重ねて楽しむ。

一般酒の水割りだからこそ楽しめる、
穏やかな組み合わせです。

マグロとアボカドのポキ × すっきり系泡盛の水割り

マグロとアボカド、たっぷりの野菜を、
50cmの長皿いっぱいに盛りつけたムード東洋の看板メニュー。

醤油ベースの味わいに、マグロの旨味とアボカドのコク。
そこへたっぷりの野菜が加わることで、
大皿料理でありながら軽やかに楽しめる一皿です。

合わせたいのは、香りや味わいがすっきりとした泡盛の水割り。

野菜のシャキシャキとした食感に、
泡盛の軽快な飲み口が重なることで、
ポキの持つみずみずしさと清涼感がさらに広がります。

料理の爽やかさを消さず、その先へもう一歩。

最初の一皿と最初の一杯としても、
気持ちよく楽しんでいただける組み合わせです。

チョコレート&チーズ × 高濃度の泡盛

BARでゆっくりとお酒を楽しむなら、
チョコレートやチーズと高濃度の泡盛を。

チョコレートの濃厚な甘味が口いっぱいに広がったところへ、
度数の高い泡盛を少しずつ含むと、
その力強いアルコール感が甘味をほどくように広がっていきます。

ラムやウイスキーなどのハードリカーとチョコレートを合わせるのと同じように、
泡盛もまた、度数の高さそのものを楽しめる蒸留酒です。

ここでは必ずしも古酒である必要はありません。
一般酒でも、高い度数ならではの香りと力強さを、
ゆっくり時間をかけて味わう楽しみがあります。

ひと口食べて、ひと口飲む。そしてまた、ひと口。

食事のあとの時間をゆっくり楽しんでいただきたい、
BARらしい泡盛の楽しみ方です。

200種類を超える泡盛がひしめく空間

47すべての酒造所の泡盛が一堂に会する県内随一の泡盛バー

現在、沖縄県内の酒造所は沖縄本島に27ヶ所、離島に20ヶ所。
地域・島別で分類すると
● 伊平屋島は1酒造所
● 伊是名島も1酒造所
● 北部エリアで10酒造所
● 中部エリアに5酒造所
● 那覇エリアは7酒造所
● 南部エリアは5酒造所
● 久米島には2酒造所
● 宮古島には4酒造所
● 伊良部島には2酒造所
● 石垣島に6酒造所
● 与那国島に2酒造所
● 波照間島は1酒造所という分布になります。

原料米は輸入タイ米で統一されておりますが、水、麹、酵母、蒸留器、貯蔵、そして作り手...
酒造所をめぐり、一本一本の違いを知り、 その魅力をお客様へ伝えてきた積み重ねが、200種類を超える品揃えにつながりました。

酒造所は規模も方針もさまざま。古酒を販売されていない酒造所も多いため、 店内で大切に保管しながら、時間による味わいの変化を楽しんでいただけるよう壜内での熟成を進めています。
新酒(一般酒)がどう変化するのか?
ラベルに印字された日付が違うだけの全く同じボトルなのに、こうも味わいが違うのか!
古酒の魅力を知っていただくために「売り惜しみしながら古酒を育てる」
ことの必要性も感じます。30年熟成させた古酒であっても飲めば30分はかからんでしょう...

産地別・泡盛メニュー

● 沖縄本島から離島まで、「エリアごとの各酒造所の泡盛」をご紹介します。
【熟成中】は商品説明のみご提供いたします。
● 飲み方や価格などはお尋ねください。

泡盛スタンプラリー「島どぅ宝」

ムード東洋で長く続けている泡盛スタンプラリー
「島どぅ宝(しまどぅたから)」

これまでに約960人の方がチャレンジしています。

最初の一周は、48酒から。

初回の「島どぅ宝」では、沖縄各地の泡盛を一杯ずつ巡りながら、
全48酒の制覇を目指します。

その中には、現在では廃業してしまった酒造所の
貴重なデッドストックも含まれています。

いま造られている泡盛だけではなく、
もう新しく造られることのない泡盛にも出会える。
長く泡盛を扱ってきたムード東洋だからこそ、
今もお楽しみいただける一杯です。

そして48酒目、波照間島の「泡波」へ。

47酒を飲み終えたら、最後の一杯は
日本最南端の有人島・波照間島で造られる泡盛「泡波」

この48酒目を飲み終えれば、
「島どぅ宝」全銘柄クリアです。

達成の記念に「泡波」のミニボトルと、
琉球グラスをプレゼントします。

ゴールしたグラスは、あなたの「マイグラス」に。

琉球グラスは、クリアの記念として
お持ち帰りいただいてもかまいません。

また、そのままムード東洋にキープして、
次回から自分専用の「マイグラス」として
泡盛を楽しんでいただくこともできます。

一杯ずつ、島を巡るように泡盛と出会い、
最後の一杯「泡波」を目指す。

急がず、競わず、自分のペースで。
「島どぅ宝」で、まだ知らない泡盛との出会いをお楽しみください。