首里の酒造りを受け継いで
石川酒造場の創業は1949年。 創業者の石川政次郎氏は、琉球王朝時代に酒造りが許されていた 「首里三箇」のひとつ、首里寒川で酒造りの技術を学びました。
戦前には台湾で酒造りに携わり、 戦後は沖縄民政府が運営する首里酒造所に勤務。 民営化に伴い独立し、 首里寒川の地で石川酒造場を創業しました。
その後1990年に現在の西原町へ移転。 時代とともに環境は変わりましたが、 首里で培われた酒造りの精神は今も受け継がれています。
甕仕込みへのこだわり
石川酒造場を語るうえで欠かせないのが、 創業以来守り続ける甕仕込みです。
多くの酒造所がステンレスタンクへ移行するなか、 石川酒造場では今も甕を用いて発酵を行い、 蒸留直後の新酒も甕で貯蔵しています。
温度管理や手入れに手間はかかりますが、 職人が一つひとつの甕と向き合うことで、 玉友に代表される厚みのある味わいが生み出されています。
効率だけでは語れない酒造り。 石川酒造場の甕には、 長い時間をかけて受け継がれてきた技術と経験が息づいています。
MoodToyo's Stocks
現在販売されている泡盛だけでなく、 MoodToyoで長く保管してきた瓶や、 時間を重ねた泡盛もご紹介します。
玉友 30%(一般酒)【販売中】
瓶詰時期:随時入れ替え
「どんな酒を飲むかじゃない。誰と飲むかだ!」よく聞くフレーズですが、うちとしては良いお酒の方が美味しいですよと言わざるを得ない立場です。玉友は「最高の友達」の意。ならば尚更良いお酒で「最高の思い出」にしてください!
読みは「たまとも」じゃなく「ぎょくゆう」です。
甕仕込5年 43度(古酒)【熟成中】
瓶詰時期:随時入れ替え
甕で産声をあげ、甕に揺られ、甕で育まれた、伝統甕仕込みの5年古酒。馥郁たる香りとほんのりと甘い余韻。自分的には43%がいちばん好きですね。お店で「グラスに注いで少し(10分)経った頃に香りが立ますよ〜」との説明はしますが、10分経った頃に「お代わりお願い〜」と言われてしまう件、実は「美味しい酒は早く飲みたい」ってことなんでしょうね。
甕仕込5年 30度(古酒)【熟成中】
瓶詰時期:随時入れ替え
黒のフロスト壜だからか、ショーケースの奥の方で目立たずに静かに熟成している甕仕込み。気付けばこんなに時間が経っていた...これは当店独自の熟成方法「忘れる」。昨日の昼ご飯の記憶も怪しい時があるのに10年以上前に仕入れた泡盛の詰め日までね...
甕仕込5年25%(古酒)【販売中】
瓶詰時期:随時入れ替え
落ち着いた甕の香りと奥行きを感じさせながらも25%の軽やかさの5年古酒。初心者の方にも飲んでいただきたい優しい泡盛。
玉友・龍【販売中】
瓶詰時期:随時入れ替え
ハイボールでも気兼ねなく飲めるよう新たに仕入れました。今年の秋祭りラインナップに加えたいとも思います。
閏2008【販売中】
瓶詰時期:随時入れ替え
閏年に発売される貴重な泡盛。東洋がOPENした平成20年も閏年でした。2008、2012..とありますが25度なのでそこまで長期熟成には向きませんので気になる方はお早めに。
店主の記録
石川酒造場さんには平成13年(確か)にお伺いさせていただきました。建屋の目の前でガジュマル?とか南国の木々が風に揺れていた情景が思い出深いです。酒造所内には昔の木桶蒸留機など年代物が展示されており楽しかったです。それまで日本酒の酒蔵の「土足厳禁」が見学時の鉄則と思っていたら、「そのままどうぞ」と通されました。熱気と蒸気、そして黒麹の発する強いクエン酸の洗礼を受けた感じです。「伝統」=「江戸時代の木造建屋、蔵、漆喰」みたいな日本酒蔵のイメージしかないから、近代的な大きな建屋、ずらりと並ぶ無数の甕、壁に付着した黒麹菌などにちょっとしたカルチャーショックを受けました。もしかしてあの頃から黒麹菌に洗脳されたのかと今更ながら。笑。2024年の鹿沼秋祭りの東洋の「全酒造所テイスティング」ブースに社員の方が突然来られたのには驚いた。遥遥ありがとうございました。